合名会社四家酒造店

いわき市内郷にある四家酒造店。
明治時代に建てられたという酒蔵は趣があり、凛とした空気に包まれていました。

 

「又兵衛」と言えば、いわき市では知らない人はいないほどの知名度を持つお酒。

創業1845年(弘化2年)、その始まりは、無類の酒好きだった初代又兵衛さんが、自分で楽しむために酒造りを始めたのだとか。炭鉱の最盛期には30~40軒あったといういわきの酒蔵も、時代の移り変わりとともに徐々に減っていき、現在いわき市で仕込みを行うのは四家酒造店を含め2軒のみ。

「地元の人に喜ばれる酒を作りたいという想いは、昔も今も変わらないですね」と話すのは7代目四家久央さん。

 

 

「いわきは広いですからね。たくさんの自然に恵まれたいわきの海のもの、山のものにも合う酒を目指しています」。

 四家酒造店では、昔からの製法を守り、11月半ば頃から南部杜氏の方々が蔵に住み込み、丁寧な酒作りを行っている。

「又兵衛 大吟醸」は、全国新酒鑑評会で6年連続金賞を受賞。その他、女性にも飲みやすい甘口の「又兵衛 特別純米酒ふくみ」や辛口の又兵衛吟醸、味わいがありしっかり口当たりの又兵衛原酒が人気。  

 また、映画「釣りバカ日誌」の撮影でいわきを訪れた三国連太郎氏が、偶然「又兵衛」を飲み、又兵衛ファンを公言してから全国的にも人気に。事務所に飾ってある三国氏から贈られた書がまた素敵です。

 

 

まことの酒飲み「又兵衛」さんの思いを引き継いだ、地元愛溢れる一杯をぜひ味わいつくしてほしい。

「気がついたら一本空いちゃったよ、なんて気軽に楽しく呑める、愛される酒をつくっていきたいですね。」と穏やかに話す久央さん。

 

 

四家酒造の又兵衛

100年以上前に建てられた蔵は歴史を感じる趣のある雰囲気

酒蔵の壁には、今まで受賞してきた賞状がずらりと並び、圧巻

取材時にはまだ稼働していなかった蔵だが、12月初旬頃から仕込みが始まり活気に溢れる

店舗情報

会社名 合名会社四家酒造店
住所 福島県いわき市内郷高坂町中平14番地
TEL 0246-26-3504
代表者 四家久央

 

販売店

直営店、ほるる売店、ららみゅう、他

 

食材として使用している店舗

ペール・ノエル(シフォンケーキ)、パティスリーアンジェリーク(トリュフ)、ジェラテリアパルコ(ジェラート)

 

今後の展開

地元に愛される酒作りをひたむきに続けていきたい